ショック

母から電話がありました。
「叔父ちゃんの具合が悪くなったの。台湾行けない。」


ガーン…


叔父は春に咽頭がんが発覚し、手術をしました。
13時間以上に及ぶ大手術は成功し、放射線治療抗がん剤治療を終え、8月に退院しました。
一旦は元気になり社会復帰もできていたので、なぜそんなに急に悪くなったのか、母によく話を聞きました。
どうやら叔父は手術の際に声帯を全摘出して、その結果がんは無くなりました。
しかしそれと引き換えに声が出ないまま生きていくことの精神的苦痛は、叔父自身が術前に想像していたものを遥かに超えた辛だったらしく…
叔父の心が病んでしまったとのこと。


ティニーとも話し合ったのですが、今回の旅行はただの旅行ではない、父の還暦祝いのためです。
3日間旅行に行ったところで、いい方悪いですけど、今の叔父の状態を聞く限りその間に叔父が急逝するとは思えないし、
もしものことがあれば飛行機で3時間で帰ってこれる距離です。
一生に一度の還暦祝いなんだから、決行するべきでは?と、母に言いました。
しかし母は、「叔父ちゃんのことを心配しながら旅行に行っても楽しくないから。」との返事でした。
一番可哀想なのは父です。
母が父に旅行中止の話をしたところ、不機嫌にはなったそうですが、仕方ないとのことで渋々承諾したそうです。
そして台湾旅行の代わりに、私と妹と母から旅行券をプレゼントすることになりました。
父は12月に独りで海外へ行くそうです。
いつもは父といがみ合っている私ですが、今回の件に関しては父が不憫でなりません。
そして父だけでなく、私だって旅行を楽しみにしていたので本当に残念です。
ちびのパスポート…今日完成したのに。。。


そして悲しいことは重なるものですね。
私がOLをしていた時の先輩、Aさんが旦那様のお仕事の都合で来年東京へ転勤することになりました。
ショック!ショック!これまたショック!
Aさんとはかれこれ10年来のお付き合いで、Aさんの方が2歳年上なんですけど、
仕事、お金、育児、娯楽…何というか全てにおいて感覚が同じで、佇む空気感も一緒だったので、
本当に気楽に付き合える稀有な友人でした。
なぜに仲のいい友達ばかりが東へ行ってしまうのさ〜(涙)